VS隊 夏キャンプ報告
場所:尾瀬戸倉
日時:2011/7/28~8/1
7/28 6:45 代々木駅集合 7:20 大清水行きバス発車
11:00 大清水到着 高速を下りるころから雨が降りだし、戸倉に着くとかなりの雨量であった。バスに届いた無線連絡では、お鳩待峠は不通、大清水は運行可能との事。大清水に着いた時は小雨であった。
昼食を取り、準備後に出発。
1つ目の休憩所、一ノ瀬に着いた途端大粒の雨が降り出す。ころあいを見計らい三平峠に向け出発。
三平峠への途中では激流もできるくらいの雨となった。
スカウトはかなりの速さで歩き、リーダーは必死について行くありさま、なんと三平峠でも休憩なし、三平下の休憩所前も通過するため、呼びとめて休憩する。
14:30で休憩所が閉まるため出発。すぐに尾瀬沼が見える。
キャンプ場のある尾瀬沼ヒュッテに向かう途中では木道が流される勢いの激流があった。
山小屋の軒先を借りてテントを組み立て、その後サイトまで移動する手法で設営。
かなりの雨量で、夕食後は活動が出来ないため19時に就寝。
2日目
7/29 朝は小雨。山小屋のご主人に燧ケ岳の状況を確認。登れないことはないが、登っても全く視界はないだろうとの事。
足元が悪いため燧ケ岳登頂は断念。
尾瀬沼の北側を回り沼尻まで移動。途中の大江湿原では若干ではあるがニッコウキスゲが咲いていた。
相変わらず休憩を取らずにひた歩く。沼尻から見晴へ抜ける道は沢となり歩きにくかった。
11時ころには見晴らしに到着。キャンプ場横の休憩所で昼食を取る。全身が濡れてやや寒い。
午後は三条ノ滝に行くことにする。赤田代で荷物を預けられるため、まずはそこまで移動。
赤田代の小屋に着いたが、残念ながら滝方面は通行止め。豪快な滝を見られるかと期待したが、そこに行くことは出来なかった。
小屋のご主人と話をしたところ、今夜の雨の状況によっては、明日の午前中は、牛首付近は通行止めになる可能性があるようだ。今日の午前中は通行できなかった。
明日に備えて、本日は見晴をキャンセルして山ノ鼻に向かった。
雨の尾瀬ヶ原を横断。相変わらず一人は早足、もう一人は遅れるリーダーを見えなくなる手前で待ってくれる。
山ノ鼻手前で橋を渡るが今にも水没しそうであった。5月の実踏では川幅は3m程度であったと思う。今はどこまでが川か分からない。尾瀬ヶ原が大きな尾瀬沼になる一歩手前。
山ノ鼻のキャンプ場に到着。手続きを済ませたところ、キャンプ場での設営が危険なため、緊急避難小屋の中に設営して良いと言われ、その指示に従った。雨の降らない環境でラッキー。濡れた衣服を干す事もできた。
3日目
7/30夜中にかなりの雨が降った。小屋のフロントの無線を聞いていると、戸倉へ通じる道のあちこちでがけ崩れがあるようだ。本日の移動は無理との事。様子を見に散策すると悲惨な状況であった。
流してきて、橋の下につまってる
さらに30mくらい先はもっと悲惨、川がゴウゴウと流れ、木道が20mくらい流されていた
昨日通った橋を見に行った。尾瀬ヶ原の雰囲気はなく、一面水浸しであった。
サイトに戻り、今日の行動計画を立てる。小屋のベランダから風景のスケッチをするなどアイデアはでるものの行動に至らない。小雨になってきたため、奉仕活動として、木道の清掃を始める。すると各小屋の方やビジターセンターの方が橋の復旧作業を始めたため、お願いしてお手伝いさせて頂ける事になった。スカウト両名ははりきって活動した。
橋を戻すにも水流が激しく戻せない。支流を詰まらせているゴミをどけて、水位を下げようとしているところ。小屋の方も絶賛!
なんとか1本の橋が通れるようになった。流される可能性があるため、引き続き支流を通りやすくしている
この先にも橋が流れているようだったが、夕方になったため、そちらは小屋の方々に任せる事とした。食料が尽きたため、夕食と翌日の朝食は小屋で取ることにした。移動キャンプの時は、より多くの非常食が必要と感じた。
予定外の4日目
31日 山ノ鼻地区の宿泊者全員が同じ行動を取ることになった。ルートは山ノ鼻⇒鳩待峠⇒富士見峠⇒富士見下。小屋の方が道案内として同行されるようだ。この話をなんとか本隊のBS隊長に連絡できたためホッとする。前日まで衛星公衆電話がつながりにくく、団の方々に心配をかけたことだろう。
合同で小屋を出発するところ お世話になりました。
2人が復旧させた先の流された橋には、バイパスを作って通れるようにしてあった。
鳩待峠で、本来ならここからバスで戸倉に向かえた。
途中のアヤメ平付近はキンコウカが一面に咲いており、実にきれいだった。霧がかかり視界が悪く、風景は見えなかったが、遠くの山々が見渡せると思われる場所がいくつもあった。是非、天気のいいときにリベンジしたいものだ。
富士見峠まで尾瀬林業の車が来る事になっていたが、途中のがけ崩れのため富士見下まで歩くことになる。VS隊ではもともと富士見下まで歩く覚悟でいたため特に動揺はない。
富士見下までの林道を早いスピードで歩いた。富士見下ではマイクロバスと2台のワゴン車が待機しており、戸倉まで運んでいただけた。団に合流し、まずは3名の無事を報告。BS隊長とビジターセンターの方が連絡を取られていたため、VS隊の行動がほぼ伝わっていたようだ。
ビジターセンター方の話では、尾瀬の雨としては7年前の大雨よりも多かったとのこと。3日間の雨量は400mmを超え、7月、8月の平均の雨量を足しても400mmにはならないようで。この2ヶ月分が3日で降ったようだ。
大雨の中の活動で大変ではあったが、
・ 雨の中でのテントの設営、炊事
・ 山道を含む40kmにおよぶ、フル装備での移動
・ 道の復旧の為の奉仕活動
と、VS隊らしい活動につなげることが出来、有意義なキャンプになったと感じている。