コラムコーナー 倉本の独壇場

これを読んでですね、もっとボーイスカウトを知ってもらえれば…
っちゅうか独り言ですけど。



第5回 お前は俺の友達か


〔基礎知識〕ローバー→18歳〜25歳

ローバーになると基本的に、隊奉仕といって
ビーバーからベンチャーのいずれかの隊に配属され、
ローバースカウトとしての活動と
各隊のリーダーとしての活動をすることになります。

スカウトでありながらリーダー。
これは自分にとって深い悩みでもあります。

ローバーにあがって
僕はボーイ隊へ配属されることになりました。

始めのうちは何をしていいのか良く分からず
スカウトとからむのが仕事だと思いました。
隊長や他の副長と比べれば自分のほうが
スカウトと年が近く、一緒にはっちゃけてるのが
自分にとって楽しかったからです。
スカウトにとっても楽しいのではないかと思っていました。

一緒に遊んでいる。
むしろ時には自分のほうが夢中になっている。


でも、ぼくは彼ら(スカウト)の友達ではない。
リーダーはリーダーである。

ここで言っている友達というのは
「お前なんか友達じゃないよ!」の友達ではなく、
「お母さんとは友達のような関係です」のほうの
友達です。

僕は「リーダーとスカウト」は
あくまで「リーダーとスカウトである」と思います。



自分はずっとボーイスカウトをやってきた先輩であり、
ボーイ隊のリーダーでもある。
でも、一緒になって遊ぶしふざける。
要はローバースカウトであるリーダーは
「お兄ちゃん」的な存在なのではないでしょうか。


ある時、借りたナベを返しに来たボーイ隊のスカウトが
「ねーねーこのナベってここに置いていいの?」と
リーダーに向かって言った事があります。
そのスカウトに先輩はこう言いました。

「お前は俺の友達か?」

ビーバーやカブの事はよく分かりません。
しかしボーイでは言葉遣いや
目上の人に対する礼儀というのは
もう守られるべきルールなんです。

ボーイスカウトは野外活動に親しみ、
その中で人として大切なものを
育んでいく場であると思います。
それはやさしさであったり、礼儀であったり、
人との関係であったり、
自然愛護の精神であったりするのでしょう。

その言葉を聞いたときに、
今までスカウトと遊んでいるだけだった自分の態度が
ちょっと違うんじゃないのか、と気付きました。

一緒に遊ぶし、時にふざけるけど
伝えなければならないことは伝えなくてはいけない。

自分は伝えるべきことを伝えられているんだろうか。
自分の伝えていることは本当に伝わっているんだろうか。

その自問自答はずっと続いています。




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